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DOSNOVETAというブランドについて少し真剣に考えてみた

BROTURES海外特派員ブログ
スペイン、バルセロナのブランド「DOSNOVENTA」

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イタリアでハンドメイドにこだわる彼らは独自のマーケティング手法を用い、ピスト業界に新たな風を吹き込んできた。

そんな彼らのグローバルマーケティング手法に関して考察して行きたい。

 

まず彼らが台頭したのは記憶に新しい2012年秋。

彼らの初となるリージョンムービー「DSNV RUNS NYC」を発表した時だ。

vimeo.com

 

 

スペインから来たクルーがNYCを走るありそうで、ここまで体系的でプロフェッショナルなムービーは当時はなかったため非常に新鮮で世界的に衝撃が流れた。

そして翌年の2013年には「DSNV RUNS DUBAI」を発表し、当時誰も目を付けていなかった中東の大都市DUBAIを舞台に彼ららしい自転車と旅のあり方を提示した。

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そう、彼らが新しかったのは「自転車」+「旅」という無意識に存在したが、概念的には存在しなかったものを意識化したことだった。

これ以降、世界の各地でローカルのライダーによる、「自転車」+「旅」をテーマの動画が一層多くVimeoにアップロードされることとなる。

 

そして、その翌年の2014年に日本を震撼させたあの「DSNV RUNS JAPAN」が決行される。

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この当時になるとDOSNOVENTAの知名度はピスト業界ではそこそこのものであり、日本にはファンも多かったため、多くのファンを集め、彼らの視点で日本を切り取った日本の旅ムービーが出来上がる。

 

去年の2015年には「DSNV RUNS WEST COAST」となるサンフランシスコからサンディエゴまでの北カリフォルニアから南カリフォルニアを3週間以上をかけて旅するロードツアーを決行する。

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 お気付きの方もいるかと思いますが、「DSNV RUNS WEST COAST」が最終目的地に選んだサンディエゴはBROTURESのショップもあり、この時同時にBROTURES SAN DIEGOのグランドオープニングパーティーも催されていますが、それは偶然とか必然とか。

 

このように毎年、どこかの都市に旅をし、そこで動画を撮りだめて来た彼らであるが、そのような一連な流れでここたった3,4年で多くのファンを世界的に生み出してきた稀なブランドである。

 

BROTURESと彼らの初めての出会いは、たまたま日本に旅行で訪れたドスノベンタのうちの一人から、たまたま当方がドイツの大学に留学時の友達つてで連絡をもらい、日本に滞在中家に泊め、夜な夜な遊んでいた2011年だったか、2012年だったか。

DSNV RUNS NYCを敢行すえる前の当時は彼らの知名度はなく、単なるスペインのよくある小さい自転車ブランドにすぎなかった。

しかし、お互いの魅力と可能性に引き合わされ、BROTURESは世界で唯一の独占輸入代理店として今に至っている。

あの数年前のなんでもないあほな外人とのあほなナイトライフがこう現在につながってきているというのだから、人生面白いものである。

 

さて、話は脱線したが本題に入ろう。

「なぜ彼らはこんなに短期間でピスト業界では世界的に有名なブランドに成り得たのか」

それはいくつかの彼らにしかないファクターに起因していると個人的に思っている。

 

商品における固有性

まず彼らは先述した通り、イタリアでのハンドメイドにこだわり、全ての生産ラインをイタリアで職人によって行っている。

これは非常にかっこよく聞こえるが、なかなか理にかなっていなく、難しい事なのである。

まずイタリア人の職人に作らせるというのは、ブランドとして一番大事といっても過言ではない生産が安定しない。

機械生産でないため、その日のコンディション、職人の気分次第で生産納期がかなり違ってくるし、大量生産ができないし、生産コストも高価となる。

そのため、世の中の大半の自転車ブランドは生産拠点をアジアに移し、大量生産と生産ラインの安定化、また安価な生産コストを実現している。

しかしドスノベンタは、それがどんなに非論理的であろうと、そのこだわりを捨てようとしない。

 

彼らのグローバルブランディング手法

そして、ここでこのブログの本題である。

このようなブランドとしての良質なコンテンツを持っていても、それを人に知ってもらえないと全く意味がない。

良質なコンテンツ(商品)を持っているブランドは世界にはいくらでもいるだろう。

しかし彼らの違いは、それを世界の人に伝える術を持っているという事だ。

 

普通のマーケティングというのは対象地域ごとに行うものであろう。アメリカではアメリカのマーケティング戦略を、日本では日本のをというように。

しかし、彼らは地域別ではなく、グローバル規模で共通したマーケティング戦略を採用している。

それが先で挙げた世界の誰でも分かるリージョン動画である。

動画や音楽は国境や言語、文化を超えるものである。これらを駆使することで、本当であれば必要な地域単位のマーケティングを飛び越し、世界中の人に彼らの世界観を見せつけてきた。

そしてそれに現代技術が功を奏し、SNSというグローバルなマーケティングツールにより、より地域を特定しない不特定多数の人々にそれを伝える事が可能となった。

 

もちろんこれだけであれば、ピスト業界外を見れば多くのブランドが活用している手法であるが、彼らは更に非常に大切なものを持っていた。

 

それは、ブランドを創っている人自身のかっこよさである。

 

非常に簡単に聞こえるかもしれないがこれが彼らの本質であろう。

DOSNOVENTAとは動画に出てきているメインメンバー、たった4人からなる小規模な集団である。しかし各々が非常にクリエイティブで、非常に魅力的である。

実はこのことはブランドとしては、なかなか羨ましいことなのである。

多くのブランドは、ブランドを創っている人は世界観、理想、イメージを持っているがその人自身ではそれが具現化できない。

そのためにモデル、ライダーを抱えているのだ。

しかし、DOSNOVENTAはブランドを創る人間自体が、モデルであり、ライダーであり、その世界観、イメージを伝える継承者なのである。

これは成功したブランド、企業に見られ、APPLE社のSTEVE JOBS藤原ヒロシなどがそうであろう。

 

その彼ら自身がかっこいい、クリエイター集団故に、彼らの周りには多くの業界の著名人やかっこいい人が集まる。

その彼らに認められているDOSNVOENTAだからこそ、前から業界にいて、名を馳せる彼らに動画がシェアされると、口コミのようにどんどん拡がりをみせていく。

つまり現代っぽいSNSのようなITマーケティングと古典的な口コミマーケティングがうまく世界的に合致したのである。

 

誰かに認められる、本当の著名人の口コミを得るというのは、いくらお金を出しても買えない一番本質的なものであり、一番難しい。

 

誰に聞いても、「あいつらイケテルよね」と言われるのはブランディングの最高潮ではないだろうか。

 

多くのブランドが各地で多額な金額を投資し、かっこいいブランドを作る為に四苦八苦している。

時にはその地域独自のマーケティング、予算、人員が必要であるが、DOSNOVENTAはそれを超えてしまっている。

 

しかし同時にアメリカでは少々苦戦を強いられている。

というのも、アメリカ発祥のカルチャーにおいて、特にストリートカルチャー色の強いアメリカ、特に西海岸は往々にアメリカ至上主義が比較的強く、外世界の新勢力は受け入れられにくく、一部のメキシカン層を除いては、なかなか受け入れられづらいという状況があるのも事実である。

 

そして今年、2016年は彼らはどこを旅するのであろうかと疑問に思っている方々。

そうなんです。今年は韓国。

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6月10日から18日まで韓国、ソウルで撮影します。

なぜかBROTURESからも特派員がお邪魔します。

 

そしてそのDOSNOVENTAの商品はBROTURESで見れますので、そんなブランドがどんなものを製っているのか一度見に来てください。

 

DOSNOVENTA

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