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LEADER BIKESの市場で担う役割と立ち位置

カリフォルニアを代表するLEADER BIKES。

現在日本でも知名度は増え、世界的に名実共にピスト業界を代表するブランドであることはなかなか否定できないであろう。

 

さて、そんなLEADER BIKESであるが、元々は南カリフォルニアのSAN DIEGOという都市で1999年に誕生した。

創立当時はピストというよりも、ロードバイクやマウンテンバイクを主に製造販売していたが、2004年頃にある男との出会いがLEADER BIKESに転機をもたらす。

 

そう、その男こそ「Emi Brown」である。

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当時はSFでMASHのオリジナルメンバーとしてメッセンジャーをしていたエミが、撮影中に事故でフォークを壊してしまった。

そんなとき彼が連絡をしたのが、LEADER BIKESの創業者SALである。

SALはその要求を快く受け入れ、替えのフォークを即座にEMIの元へと送った。

そこからEMIはLEADER BIKESに乗り始める事となる。

 

 

しかし、時代はまだピストカルチャーに厳しく、当時はかなり一部の人が乗る乗り物であったが、創業者のSALはEMIとの出会いにより、ピストに本腰を入れる事を決意し、商品開発を進めて行く。

 

そして、2006年-2007年にMASHがDVDを発売した事により、第1次ピストブームがアメリカで、日本では2008-9年頃に巻き起こる。

MASHに当時ライダーを抱えていたリーダーは、それと同時にスターダムへと駆け上がって行く。

 

しかし、現在までの地位にたどり着くためにはもう一人の男の存在が必要であった。

それが、Massan Flukerという男だ。

 

彼はEmiと2001年からSFでピストを乗る仲間であり、本当の兄弟のような仲であった。

Emiがリーダーに乗っていたため、MassanもLEADER BIKESのライダーとして乗り始めた。

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このMassan Flukerという男は、Emiと同じくMASHのオリジナルメンバーであり、二人ともこのカルチャーを創ったといっても過言ではないピストカルチャーにおいて伝説的な男達である。

 

その後第1次ピストブームが終焉を迎え、2010-2011年頃に第1世代が終わりを告げた。

日本でも2012-2013年頃から自転車の道路交通法が改正されて以後、特に第1世代以前後から乗っていた人への社会の風当たりが強くなり、ここで第1世代は終わったといっても良いのではないだろうか。

 

しかしアメリカでは、Emi, Massanはもちろん,それに続く多くのライダーが第2世代を担うためにLEADER BIKESのライダーとして活躍して行った。

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自分的には、第2世代を語る上で最も重要な人物といえば、リーダーバイクのAlonso Talと、MASHのChas Chiristiansenである。  

その中でもAlonso Talという男は、第2世代の西海岸、LAピストカルチャーを語る上では見逃せない男である。

 

カメラマンやデザイナーとしての一面もある一方、シューブランドCLAEのマーケティングも行い、自分のブランド「MORETRACKBIKE」も運営している今までのピスト業界にいなかったマルチな才能を持つアフリカ系アメリカ人である。

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第2世代から鮮明にMASHに象徴されるSan Francisco系、Punk Rock白人ピストカルチャーとLEADERに象徴されるLos Angeles系、Hip Hop黒人ピストカルチャーの差別化が明確になっていき、アメリカでは徐々に独自の拡がりを見せているが、これに関してはまた後日別のブログでも書きましょう。

 

さて、多くのピストブランドが第1世代の後期の2010-2012年頃から現在に至るまで生まれては消えを繰り返している。ピストブランドだけはないが、 カルチャーが創出され、育った時期を生き抜き、カルチャーと共に育ったブランドと、その後あとから出てきたブランドは、前者の価値はどんなにマーケティングしてもお金では買う事はできないというと点で大きく異なると個人的に考えている。

車もバイクもファッションも、カルチャーを担ったブランドはその後も担う責務がある一方、お金では買うことのできない価値を持っている。

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ファッション業界でも良くある事であるが、ある程度市場規模が拡大すれば、同じようなデザインで大量生産、生産コスト削減により、更に安価に販売するブランドが増えるのは当たり前であるように、それがピストバイク市場でもここ5年くらいの間に起こっている。

 

 

そのように多くの振興ブランドが増えるとともに、日本ではピストバイクの立ち位置がより「ライフスタイルの一部」として、また「ファッションの一部」と位置づけられ、ここに第2世代という新しい潮流が生まれる。

ここで注目したいのは、日本というNYCのように比較的こじんまりとした東京、大阪などの大都市が自転車というものをライフスタイルの一部と受け入れやすいという点だけではなく、「リーダーバイクというブランドの存在」である。

 

リーダーバイクは、元々Emi, Massanなどの主要ライダーが基本的にSF, LA, NYでのストリートライドを好んだため、どのブランドよりも先にストリートでのピスト需要を見いだし、そのための商品開発をしてきた。

トラック競技としてのピストバイクではなく、「ストリートの大人のおもちゃ」としての位置づけをいち早く見いだし、そのようなブランディングを世の中に普及した事に誰も疑う余地はないであろう。

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また更に、「ストリートの大人のおもちゃ」としてだけでなく、「ファッションの一部」としての位置づけもいち早く見出し、2011年以降積極的にブランディングに取り組んできている。

日本では2012年にストリートウェアブランド「NITRAID」、2014年に「Back Channel」、2014年、そして記憶に新しい2016年に「VANS」、2016年に「Undefeated」などとストリートファッションブランドとのコラボを積極的に取り組み、自転車好きだけではなく、より多くの人にストリートピストの良さを知ってもらうために努力を重ねてきた。

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それと同時、各界の著名人、感度の高い人、雑誌編集部、ファッションセンスの鋭い人がリーダーバイクの魅力を認め、草の根でも少しずつ長い時間をかけて、徐々にリーダーに留まらず、ピストというものの良さが世の中に浸透し始めている事をひしひしと感じている。

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ピストバイクというもののブームは確かに去ったかもしれない。しかし、私個人的にはブームというのはある程度の業界としての成長期末期から成熟期に起こる事で、ピストバイクというもののカルチャーは未だ10年前後の若さで成長期の中期にもさしかかっていないと思っている。

実際、第1次ブームの頃より2016年現在の方が確実に乗っている人も増え、知名度もメディアの露出も圧倒的に高くなっている。

 

今後のピストカルチャーの展開は未知数であるが、自転車を知らない人にも唸らせる視覚的な美とオリジナルブランドという価値とカルチャーを牽引してきた実績から「リーダーバイク」というブランドの存在が必要である事は間違いないと感じている。

 

是非このブログを通じて、こんなカルチャーが存在すること、どのような歴史を経て今に至っているかが、少しでも認知されれば非常に嬉しいのである。